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プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件

本日は『プロの定義とは?』と題してお届けします。

1.専門的な知識と技術、技能を持っていること

2.その知識と技術、技能飯が喰えていること
ということになりますね。

で、これではあまりのも一般的でつまらなすぎるので、ちょっと最近のエピソードをお話ししましょう。

私の住む館山市では毎年夏の恒例行事として、花火大会が開催されるのです。(昨年の花火大会の動画がみられます)

今日の午前中その花火大会の花火を作って、打ち上げまでやっている花火師さんに会いに行きました。

江戸時代後期からの由緒ある花火会社でなんと当代6代目。
現在は7代目になる息子さんと一緒に花火を制作されています。

花火師さんなんかは、もうプロ中のプロですよね。
職人中の職人。

職人が作る芸術作品。
しかも、打ち上げてみないと本当にキレイなのかわからない。

そこにお金を払わせるって大変なことだと思う。
まさにプロ中のプロである。

花火というのは、最終的には花火師が納得できるような花火だったか、観客が満足してくれたか、お金を出したクライアントが満足してくれたかは、その日の湿度や風向きなどの天候にかなりの割合で左右される。

作った人にとっても最終的な仕上がりが分からないというのは、一種の賭みたいなもんだなと思う。

打ち上がったらこうなってくれるはずだという基本計画がありながらも、仕上がりをみるのは観客と同じ瞬間。

一瞬一瞬が花火師にとっての賭であり、その一瞬で自分の芸術作品を観客に評価してもらわなければならない。

しかも、作品は2度と同じものが出来ないし、他の芸術と違い後世にも残らないという厳しい世界である。(写真では残るか)

というわけで、6代目語録

「花火は私もまだまだ勉強するところがたくさんある。」(多分60年近く花火にかかわってきているのではないだろうか)

「息子には何にも教えたことはねえ」(7代目曰く「盗んだ」)

「教えたら身につかねえよ。どうしても欲しい技術だったら盗めばいい。そこまでしたんだったら本当に自分のものになるだろ。」

「聞こえますよ。花火師っていうのはあんな大きな音の下にいたって、お客さんの『ウワー』って歓声は聞こえてるんです。それ聞くとやっぱりね、満足していただけてよかったなと。」

「昔は館山まで大八車で2日かけて運んだよ。」

「花火の火薬は基本的には兵器と同じで、戦中は花火なんか禁止だったから、花火を軍事技術に応用するって軍に呼ばれたよ。」

その他にも、花火師の全国大会で優勝したとか、中国に花火の技術供与をしたとか、本当は花火は寝かせた方がいいとか、ごっつい話があるんですが書き切れません。

残念。

ところで海の中から打ち上げる、「水中花火」って四角いって知ってたか?(別にしらんでもいいが)

エピソード2

本日夕方、以前の記事に書いた社長とお会いしてきた。

その社長さんはガスやガソリンといったエネルギー関係の会社を経営してるのです。

ガスといえば田舎なのでプロパンガスなのですが、ガスコンロの市場がどんどんIHクッキングヒーターという電磁調理器に浸食されてしまっているのです。

ガス屋さんにとってIHは目の上のたんこぶなのですね。

その社長さんは数ヶ月かけてガスとIHの優位性を調べるべく、ガスに味方することなく公平な目でいろいろ検証したそうです。

お湯の沸き方、料理の出来具合、味、汚れの付き方などなど・・・。

そこで導き出した結論は「ちゃんとした料理を作りたかったら、ガスを選べ」っていうことなのです。

しかし、今後は間違いなくIHクッキングヒーターが普及するといいます。
何故でしょう?

それは、圧倒的に料理が出来ない、しない人が増えてきてるから。

だから満足できない人だけガスを選んで、あとの人たち、すなわち料理が面倒、料理が下手、料理が苦手、コンビニで充分、冷食万歳などの人たちはIHを選ぶだろうということなのです。

オイシイ料理を作るのにはガスが必要なのに、社会的ニーズのベクトルは明らかにIHに向いている。

しかもその傾向は一過性ではない。

その昔、ガスオーブンというものがあったが(今もある)、電子レンジというのはそのオーブンでやっていたことが電気で手軽に簡単に出来ますよというふれこみで売り出していた。

電子レンジにクッキングブックという料理本がついていることでわかると思う。

しかし、電子レンジがそんな家電メーカーの思惑どおりに普及したかといえばそうではない。

電子レンジを買った人は、電子レンジの複雑な機能を使うのではなく、オーブンで作っていた料理をレンジで代わりに作るでもなく、ほとんどの人は温めるだけに使ったのです。

そして、チンするだけの冷凍食品が開発され、その相乗効果で電子レンジがここまで普及したのです。

そこで先程のIHとガスコンロの比較を考えてみると、明らかにIHに軍配が上がる。

代の奥様方の指向が「簡単、便利、掃除が楽」に向いているから。

コンビニ、冷食、温めるだけのおかずでOKな人はIHでいいのだ。(IHでいいとは言ってもIHの方が金額は3倍近く高い)

中華料理が好きで、チャーハンが米の一粒一粒がぱらっと仕上がるように直火であおらなければ満足できない人だけがガスを選ぶ時代が来る。
ということを社長さんは言っていた。

居間人一応戸建て住宅のプロのつもりなのですが、この結論には正直目から鱗でしたね。

この社長さんの何がプロかって言うと、経営者としてもちろん必要なんですがやはり先見性でしょうね。

しかも今の料理が出来ないオネーチャンの立場に立って考え、比較検証し、自社商品よりライバル商品のほうがこれからは売れると導き出す柔軟な思考。

こういう人は負ける戦に身を投じることが少ないだろうね。
いや~、今日はホント勉強になったわ。

エピソード3

もうひとつ。

最近、鈴木敏文さんというセブンイレブンジャパンの創業者であり、イトーヨーカドーグループCEOの記事を雑誌で読んだので、その中から興味深い話を。

セブンイレブンはプロなのか?
違う。セブンイレブンはすべてアルバイトです。

生命線である発注業務までアルバイトです。
2500品目もの商品管理をアルバイトが行っています。

なぜセブンイレブンがアルバイトに重要な業務をやらせるのかというと、簡単に言えばお客と同じ目線だからなのです。

鈴木敏文さんは仮説を立てることを重要視しています。
その仮説には、いわゆるプロの理屈や過去の経験は邪魔になるからいらないそうなのです。

店長ともなると、過去の成功体験から「この商品はうちのお客には合わない」
などと考えがちです。

しかしアルバイトならちょっと前まではお客だったのだから「俺がお客だったらこうすれば買う、この商品が欲しい。」と柔軟な発想が出来る。

この過去の経験や既存の常識に染まっていない、柔軟な素人発想がセブンイレブンの一人勝ちの理由なんですね。

素人に出来るわけがないといわれた銀行、IYバンクも3年以内で黒字化しました。

鈴木さんは、純粋さが素人の強さだと仰っています。
入社式でもこんな事を言うそうです。

「会社に慣れてはいけない」
「ヨーカドーマン、セブンイレブンマンになるな」と。

先の社長さんや鈴木敏文さんの考えを基にすれば、

今後は
「素人の発想を大切にし、そして自ら実践検証できるのが『プロフェッショナルの条件』」
となるのではないでしょうか。

てな感じでどうだ?

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